不登校中になんどもヤキモキする学校行事
なかでも、ビッグイベントの卒業式
最後くらいはしっかりと参加して終わりたいと思っていらっしゃるお母さんは多いんではないでしょうか?
2023年3月、イチオは中学校卒業、ニコは小学校卒業でした
うちが経験した卒業式についてのお話
本人に聞くしかない
結局ね、どうしたいかは、本人に聞くしかないです
行った方がいいんじゃない?
などと誘導すると
あとで責められるはめになります…
こどもが納得する形で参加しましょう
私は?
もちろん見たかったですよ!
感動する音楽の中、入場して、立派に卒業証書をもらいにいく姿をみたかったですよ!
でも、それ、捨てましょう!
子供の卒業式なんです
お母さんのではないんですね
いろんな選択肢
卒業式は、絶対に出席しなきゃ行けないわけじゃありません
学校によってそれぞれ対応が違うと思うので
どのように対応してもらえるのか?先生と話して確認しておくといいですね
うちの場合は、こんな感じで話し合いました
大きくは3択
A、同級生と同じように参加する
この場合は、特になんも用意することはないけど、
当日にやっぱり行けない…となることはおおいにあるので、
絶対にある!!
そうなる可能性もありますと先生に話しておきましょう
生徒それぞれ大きな声でかけ声するやつ?とかあるでしょ?
担当の部分とかあるので、欠席の場合には誰かに頼んでおいてもらうとかの配慮を先生にお願いしました
ニコは出席した場合でも
練習してないし、緊張するから…
かけ声のパートはしたくない
と希望したので、先生にそう伝えました
B、部分的に参加する
子供はどこまではしたいと思っているのか?できそうなのか?を話して
できそうな部分だけ参加する方法を先生と相談して子供に話しました
・入場はできないなら→みんなが入場した後、こっそり体育館の席に移動する
・卒業証書だけはみんなと一緒にもらいたいなら→返事と証書の授与の時だけ参加してあとは別室で待機
・気分が悪くなるので、立っていることが困難→気分が悪い時は座ってもよい
・みんなと一緒は無理→体育館の上から式の様子を見る形で参加する
など、どこまでならできそうか?を話して、子供の希望にそう形にしてあげられるといいですね
C、出席しない
それも大丈夫な選択だと話す
その場合は、
卒業証書はいつ誰がもらいにいくのか?
当日もらう?後日にする?
誰が行く?自分で行く?親がもらいに行く?
いつ学校の荷物を持って帰るのか?(あまりないけど)
などを
こどもと話せるチャンスがある時に決めておくと
親子でモヤモヤしなくて済むかもしれません
イチオは週1日、放課後みんなが帰った後に登校し、
担任の先生と1時間過ごして帰ってくることをしていたので、その時に一緒に話したりしました
ニコも週2回、昼から登校していたので、そのタイミングで先生と一緒に話したりしました
二人とも、私が車で学校まで送迎していたので、この時期は何回も学校に行ったなぁ…笑
私が学校に通っているのか?錯覚するくらい行ってましたね。笑
子供たちの選択は…
イチオはC
卒業式?別にいいわー。証書は、お母さんもらってきてーや。
ニコはA
卒業式は出るで!友達とも会いたいし。
どの選択をしても、わかったと受け入れてあげましょう
不登校あるあるですが、急に変更することは絶対にあるので、そのことは先生にも伝えておきます。
途中で、やっぱり…と変更することがあっても
〇〇って言うてたやんか!
などと怒らないでね!
さて、当日
イチオの場合(中学校)
Cの行かない、を選択していたイチオでしたが、1ヶ月くらい前になってから
やっぱり行こうかな…
と言い出し、
どうやって参加するのか再確認したところ、
みんなと一緒は無理やわ〜
ということで
Bの体育館の上から見る形で参加しました
うちの他にもあと2組の親子も同じような形で参加されていました
幼馴染の子の名前とかが呼ばれると、あっ!と嬉しそうにしていました
イチオの名前も呼ばれました
ニヤッとイチオは苦笑いみたいな照れるような顔をしていました
そのあとは、
教室に行くのは無理やわ…
とのことだったので、
別室で待機し、先生に卒業証書を授与してもらいました
みんなが校庭に出てくる時には行きたい
といい、
みんなが校庭に出てきてザワザワしだしたら、しれっとみんなの中に入っていくと
「イチオ!」と声をかけてくれる友達もいて
なにやら話していたので、私は先に帰りました
そこは行けるんかいっ!笑
やさしい友達がいてよかったね
話したり、写真をとったりして一緒に帰ってきたみたいです
ニコの場合(小学校)
週に2回、昼から登校していたニコは、2人仲のいい友達がいて
Aのみんなと同じように参加したい!と言っていました
はりきって服も買っていたのですが、当日が近づくにつれだんだん怖気づいてきて
やっぱり無理ーっ!
結局、イチオと同じBになりました
この方法で参加していたのは、うちの親子だけでしたね
式の後は、よくお世話になった保健室で保健の先生と話しながら待機、
そのあと校長室で職員室にいた先生方に見守られ、卒業証書を授与してもらいました
友達と写真は撮りたい!!
と、ニコも運動場に出てきた友達と話したり写真を撮ったりして、帰ってきました。
おまえさんもそこは行けるんかいっ!笑
ほんとうは、学校に行って友達と遊びたかったんだもんね
まとめ
子供達がどうしたいかを優先し
子供たちが納得した形で参加できてよかったと思います
でもね、自分の気持ちは?っていうと
ほんとうは、ちゃんと式に参加する子供達を見たかったよなぁー
イチオやニコと並んで、体育館の上から式の様子を見ていると
だんだんいろんな気持ちが溢れてきて
涙が止まりませんでした
わたしは、やっぱりイチオやニコが
卒業証書をもらいにいく姿を見たかったなぁー
自分の気持ちを否定せず、無かったことにもせず
ただただ、私はそう思ってるんやなぁと自分の中で受け止めました
それに、久々にママ友と会わなければならないことも
けっこう心にずしっ!ときましたよ
やっぱり、普通に卒業式に参加できている子の親に対して羨ましい気持ちはありましたし
気まずそうにされると、哀れに思われているのかな?と思うと惨めな気分になりました
仕方ないけどね
パパが、「俺はいいわー」と卒業式に参加しなかったので
一人で戦いに行く感じで、孤独だったことも気持ちを落ち込ませました
強がって、平気なフリして「わかった」と言いましたが
当日は、思いの外、しんどかったので
その日の夜に
ほんとうは一緒に参加して欲しかった
と泣いて伝えたら、「ごめん」と言われました
強がらずに、「一緒に参加してほしい」と言えばよかったですね
そして、式を眺めていると
不登校になった時から今までにことを一気に思い出しました
朝、学校に行く時間になるとトイレで吐いて吐いて、行けなくなった時のこと
放課後登校にトライしてみるも、体がガタガタ震えて、校舎に入っていけなかった時のこと
テストが受けられなくて、成績もつかなくなったこと
友達とも疎遠になり、近所の人の目が気になって、家からもなかなか出られなくなったこと
「みんなが普通にできることが俺はできない…クソや…生きてる意味がない…」と泣いたこと
勇気を出して、再び行ってみたけど2日で行けなくなっちゃったこと
決死の覚悟で修学旅行は行けたこと
一緒に泣いたこと、笑ったこと、励ましたこと、落ち込んだこと
いろんなことがあったなぁ
私たち、頑張ったよなぁと
不登校にならなかったら
絶対に経験しなかったこと
ある意味、貴重な体験だったと思います
私たちには、必要な時間だったんだよなー
卒業式は、不登校生活の中の一区切りになった1日でした
(いや。まだ、絶賛不登校中よ。笑)
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