ゲームやYouTube漬けになっている子供を見るとがっくり落ち込んじゃうし、
同い年くらいの子供たちが友達と遊んでいる姿をみると、
羨ましく思ったり、うちの子、かわいそうだなと思ったり
こころが揺れますよね。
そんな不登校中、オンラインの友達ができたイチオのお話。
なんか部屋でしゃべってる?
落ち込んだ様子で、なかなか部屋から出てこなかったイチオですが
なにやら部屋からしゃべってる声が聞こえるようになりました。
どうやらゲームしながら話している様子。
イチオの楽しそうな声を聞くのは久しぶりだったので
うれしい反面、
SNS絡みの犯罪のニュースは毎日のように流れているし、
私自身学生時代にオンラインの友達なんていなかったし、全然信用していませんでした。
もしかしたら変な人かもしれないじゃん?と怖かったです
どんな子たちなんだろう?
どんな子なの?何歳なん?どこに住んでんの?
質問責めな上に、信用してない感を満載で話してくるもんだから、
もちろんイチオは聞いてくんなオーラがすごい。笑
いきなり友達を否定されるのは嫌ですもんね。
きっと、わたしが、そんな雰囲気を出してたんでしょうね。
こっそり聞き耳を立ててみると、
漏れ聞こえてくる相手の声は幼く中学生っぽいし、
話す内容もかわいい。
たぶん、「自称、中学生のおじさん」ではなさそうだ、笑
しばらく様子を見ていても、
危険な様子もなさそうだし、大丈夫かなって。
毎日、楽しそうね
親自身が、そういう安心した雰囲気になってくると、
子供も安心するんでしょうね、
少しづつオンラインの友達について話してくれるようになってきました。
何歳の子たちなのか、どこに住んでいるのかなど話してくれるようになってきました。
ちなみにイチオの友達は、同い年か上下1歳くらいでした
毎日、夜8時くらいになるとネットで繋がって一緒にわいわい遊んで楽しそうでしたよ。
よく考えたら、友達が来るからって家の掃除もしなくていいし、
遅いから「はよー帰りぃやー」とか言わなくていいし、
お菓子やジュースなども気を遣わなくていいし、
親としてもけっこういいじゃん!
と思うようになったりしました、笑
信頼関係ができてるやん?!
はじめはね、イチオは彼らに不登校であることは話してなかったんだって。
同級生と会いたくないのは、学校に行けてない負目があるから
だから、
そんなこと知らないオンラインの友達は、気持ちが楽に付き合える
って言ってました。
だんだんオンラインフレンズ(?)を受け入れるようになってきたわたしですが
まだまだアナログ人間です
そんなID削除したら切れてしまうような関係なんて、
実際の友達と比べたら薄い関係やん
って心のどこかで思っていたんですけどね
こんなの関係が1ヶ月、3ヶ月、半年、1年が過ぎるってなころ、
イチオが
学校に行けていないことをみんなに話した
なんとカミングアウトしたそうです。
へー!そうなん。
みんなの反応は?
と聞くと
びっくりしてたけど、別にって感じ。それからもいつも通りやで。
なによりすごいのは、話しても大丈夫な友達だってイチオが思ってることです。
彼らの名前は「ギガ〇〇〇」みたいなIDだけ、住んでるところも〇〇県くらいしか情報ないのに。笑。
ちゃんと信頼関係ができているんですよ。
すごくないですか?
オンラインじゃなかったら、なかなか出会うことができないよねー
いざとなれば世界とでも繋がれるんだから、ネットの世界は広いなぁ。
いつか会う日が来るかも?
そんなこんなで、彼らと遊ぶようになって3年がたとうとしています。
そして、なんと!今年は彼らから年賀状が届きました。
関西から1通、九州から1通、東海から1通。
本名や住所も書いてありました。
そして、「今年は会って遊ぼうな」とメッセージが…
なんか、目頭が熱くなってしまいました
学校の友達が自分を忘れていくのが悲しいと泣いていたイチオでしたが、
大切な友達ができて本当によかったと思いました
ギガ〇〇〇、ありがとう
まとめ
オンラインでどこの誰だかわからない人と話したり遊んだりすると、
親は不安になると思いますが
子供たちを信じてみてもいいのかもしれません。
もちろん、犯罪につながるケースもあるでしょうから、
見守ってあげることは必要だと思いますが、
初めっから、ネットの友達なんてあかん!と頭ごなしに否定してしまっては、
親子の関係に溝ができてしまいます。
それは、リアルな友達でも一緒ですよね。
なかなか外の世界に行けない子供達だからこそせっかくのコミュニティなので、
それを否定することはを余計に追い詰めてしまうかもしれません。
それよりも、どんな友達なのか、どんな話をしたのか、
些細なことでも話せる親子の関係が作れていることの方が大事だと思います
それは、ネット問題だけでなく、すべての事柄において必要なことです
どんなあなたも受け入れる!という姿勢につながると思います。
そうすることで危険を回避できるだろうし、
親子関係もより信頼したものになると思いますよ
イチオたちもいつかオフ会が開かれることがあるのかな〜?笑
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