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不登校 こどもが不登校になっちゃった

目次

親の気持ち

こどもたちが学校に行けなくなった初めの時期についてのお話

学校は行くものだ

そう思ってませんか?

っていうか、熱がないと学校は休めないものだし、

そりゃ、あたしだって、学校が嫌だと思うこともあった

休みたいと思ったこともある

実際、仮病で休んだこともあるし

サボったこともある

でもそんなの数日のことだし、

そのうち、また学校に行く日々が始まる

そういうものだと思っていました

いぶろん

でも、こどもたちは、学校へ行けなくなりました

今、思い返すと、この時期が

不登校2年間の中で一番辛かった時期だったんじゃないかな?

真っ暗な空間の中にただ立っているだけ

前にも後ろにも進めなくて苦しかった

お腹に中にドロドロとしたものがたまったようで吐き出せない

人生で初めて声をあげて泣きました

子供が学校に行けないことは頭ではわかっているのに、

心が受け入れることができない

体が半分に分かれてしまいそうな感覚でした

子供たちも頑張って学校へ行こうといていたので、

突然目の前が真っ暗になるというよりは、

ジワジワと闇が近づいてくるような恐怖でしたね

「行けないのは仕方ない」と自分に言い聞かせていましたが、

次第に行けなくなる現実から目を背け、

学校へ戻れる希望にすがっていたように思います

だんだんまだらの登校になって行き、

とうとうテストも受けることができなくなってしまった時、

私の張り詰めていた糸がプツンと切れてしましました

イチオの胸ぐらを掴み

「あんたの将来どうなると思ってんのよー!」と言い、

泣きながら崩れ落ちてしまいました

今は、イチオの人生はいろんな可能性にあふれ、

輝かしい未来が待っているように見えますが

その時は、もうイチオの人生は終わった…

そんなネガティブな考えがぐるぐる頭の中を回っていました

こどもは、親よりも苦しい

親も苦しいんですけどね、

当事者のこどもはもっと苦しいんですよ

イチオは、この時は誰とも話さないし、

自分の部屋にバリケードを作って入ってこれないようにしていました

完全に心を閉ざしていましたね…

だけど、親はそのことでさらに不安が強くなるし、

気持ちを聞きたいので質問攻めになっちゃう

そうすると、ますます口は貝のように閉ざして話してくれなくなりますからね…

これは、のちに(たぶん半年後くらいかな)

イチオが自分の気持ちを話してくれた時に言った言葉です

部屋にこもってこんなことを思っていたそうです

  • みんなと同じレールから外れてしまう恐怖
  • 親に見捨てられるのではないか
  • 親はがっかりするのではないか
  • みんなか普通にできていることが自分はできない
  • 自分がお母さんのこどもでなければお母さんはこんなに苦しまなくてもすんだのに
  • ニコが不登校になったのは自分のせいではないか
  • 生きている意味がない
  • 行かなければならないとわかっているのに行けない

親としてはね

一日中、寝てるかゲームしているか…

勉強も全くしてない…

何を考えているのか全然わからない…

いったいどうするつもりなんだ…

いつまでこの状況が続くのだろうか…

いろんな不安が頭をぐるぐるまわりますけどね

こどもはこどもで、心の中でいろいろと葛藤しています

自分を責めたり、

周りの友達と比べて劣等感を感じたり、

やらねばと思っても体が動かず

絶望しているんです

親がやっちゃうこと

私はね、いわゆる不登校の親がやっちゃいけないと言われていることを

たぶん全部やっていたんじゃないかな…

  • 今日は学校どうするの?いかないの?と突きたくなる
  • なんで行けないのか聞きたくなる
  • 行けない原因を探したくなる
  • 1日置きでもいいから、午後からでもいいから行ってみたら?という
  • 行けないのはわかった、じゃ、やりたいことはないのか問いたくなる
  • 家でできることをさがしたくなる
  • 家で勉強してみたら?という
  • フリースクールはどう?と言ってみる

これはね、

子供のために…としがちな行動だけど

本当は、こうすることで親が安心したいんだよね

いぶろん

だって、何もしないこどもを見るのはつらかった…

いづれこの言動が必要な時期が来るんだけど、それは、もっと先のこと

心のエネルギーが充電されて、

子供がムズムズと動き出そうとし始めた時なので、

今は我慢なんです

親ができること

残念だけど、この時期はありません

きっと何を言ってもやっても逆効果

唯一できることは、ただ何も言わずに体と心を休憩させること

やればやるほど、こどもはどんどん心を閉ざしちゃう

あたしも最初は学校に戻れることがゴールだと思っていたから

そんなつもりはなくても全ての発言に登校刺激が潜んでいるし、

子供も敏感にそれを感じ取る

イチオ

やっぱりおかあさんは何も分かってくれない…

と思われます

こどもと親、見ているゴールが違うんです

明日、学校に行くか行かないかではなく

もっと先の未来に目を向けてみませんか?

もし、何もしなくて暗く落ち込んでいる子供を見ているのが辛いなら、

その場をはなれて、別の部屋ですごしてもいい

散歩にでてもいい

家事もさぼってもいい

お母さん自身の心を安定させることを一番に考えることが大事だよ。

そうやって、お母さんの心が安定してくると

何もしてない子供を見てもそんなにイライラしなくなるよ

そして、上に書いたような❌なことをしてしまいそうになったら

そのエネルギーを、居心地のいい家にすることに全力を注ぐといいかも

こどもが「自分はこのまま(学校にいけない)でもここにいていいんだ」と思える家に…

同じ空間にいてもイライラしなくなってきたら

一緒にダラダラする

子供のすきなご飯を作る

一緒にゲームしたり、料理してみたり

漫画読んだりするものいいね

不登校のおうち時間をそんなふうに過ごしてみるといいと思うけど

不登校になりたての最初の頃は難しいかもしれないね…

とにかく休む

この時期は胸の中のドロドロとの闘い

それは、お母さん自身が自分の考え方や価値観と向き合っていくことで解消されるのだけれども、

今は混乱とショック、疲労でそんな体力はないんじゃないかなと思う

あたしは、布団の中で泣いたり、

そのままふてくされて寝たり、

家にいるのが苦痛で散歩に出たり、

スーパーのあまり車の止まってない場所で駐車して泣いたり、

しながら過ごしました

こどもの心を休めることも大事だけど、

お母さんの心が安定することももっと大事だよ

こどもは、不登校になってることで親を苦しめていることを感じています

だから、お母さんが落ち込んでいるとこどもは自分を責めちゃうんだね

こどもが不登校になって

子育てに後悔したり、いままで何をしてきたんだろうって自分を責めたりしたけど

でもね、あたしもあなたも一生懸命子育てをしてきた

それは間違ってないよ

今は、一旦、深呼吸して、ひと休みする時なんだってことだよ

今、苦しんでいるお母さんへ

親に「学校にいけない」と言えるなんてすごく勇気のいること

それだけあなたは子供に信頼されているよ

「学校にいけない」といえる親であった自分のことを誇りに思ってね

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